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全塗装9年目のランクル80その1

こちらのランクル80は、うちで9年前に全塗装した車両です。
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今回、入庫いただいた理由はこちら。

 
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ボンネットのクリヤーが劣化して剥がれてきています。
あとは、ルーフの前の方、ここも剥がれてきています。
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以前全塗装をやったもので、こういった症状が出ているものがあります。
あとはバックドアの上部。劣化が始まって、放っておけば剥がれてきそうな感じです。
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これら、クリヤー劣化の部分を直していきます。
あとは、左後ろに損傷がありますので、
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これも直していきます。
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左クォーターも押されているのですが、テールランプは何ともありません。
テールだけすでに交換してあります。
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部品をばらしていきます。
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ルーフ塗装するのでルーフキャリアも一旦下ろします。
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まずバンパー。
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新品はちょっと高いので、中古品か、現物直すかの二択で進めます。
中古は、左右セットが多く、ヤフオク見ると片側出てでも、なぜか右側ばかりで左がありませんでした。
なので、バンパーは修理。モールだけ新品交換することにしました。
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クォーター鈑金中。
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そしてパテ。
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クリヤー剥がれのボンネットを研磨していきます。
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以前、ボンネットは総剥離しての塗装でした。
以前もクリヤー剥がれがあっての、それを直すための全塗装でもありました。

今回、クリヤー剥がれがあって、総剥離したところの塗装という部分も気になってましたが、研いでいくと、 そこはしっかり密着していました。
ここについては今回も同じやり方で大丈夫そうです。
ルーフのクリヤー剥がれを研磨するのに、ハメ込みのフロントガラスのモールを浮かします。
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マスキングテープをよじってひも状にしたものをねじ込んでモールを浮かせます。
ポイントはテープのノリ面の方が外側にくるように「こより」にすること。
粘着ノリによって程よく引っかかっててくれます。
研ぐための養生です。
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ここ、興味深いのは、ボンネットとルーフ、それと症状軽いですがバックドアの上部は劣化しているのに、
ルーフのキャリヤの下はほぼ無事ということです。金網状で日は当たるも、幾分違うんでしょうね。
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上向きパネルだけのクリヤー剥がれは、熱によるものなのかな、という気がします。
もちろん紫外線というのもあるんですが、近年の夏の暑さによる熱が大きいような気がします。
この当時、全塗装に使っていたクリヤーがあまり良くなかったのかもしれません。
クリヤーは硬化剤比率が高いものが良いものとされています。
業界で1液ベースコートが主流になってきてから、それを硬化剤比率の高いクリヤーでコートするという流れになっていきましたが、 うちでは、当時はまだベースコートも2液ウレタン系のものを使っていたので(2液で始まった世代ゆえ1液がたよりなく感じてました)、クリヤーは10:1で十分だと考え、それを使っていました。
結果、クリヤー剥がれが出ているので、そうではなかったというのが現実です。 現在はベースの塗料を1液のものにしましたので、クリヤーも硬化剤比率の高い3:1というものを使っています。
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クリヤー剥がれがあると、範囲は地金までの総剥離しないと、表面に歪みが出ちゃうんですよね。
剥がれているとこと剥がれてないところのキワには段差がありますから、ここを下地残すような研ぎ方すると、 研ぎムラが生じてしまって、ボコボコしちゃうんです。
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9年、クリヤー劣化が生じても下地はしっかり密着が確認できた信頼のエッチングプライマー。
今回も当然採用です。
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エッチングプライマー→サフェーサー→上塗りです。
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こんどこそ、長きにわたって耐えてくれクリヤー。
バンパーは、熱で変形を戻して、微妙なところはエポキシパテでの修正。
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そして塗装まで。
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ルーフ、クォーター有するボディ本体の様子は、その2の動画へと続きます。

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